婦人科系の病気は消化器系との関係から治療方針を立てることが多いです

婦人科系の病気は消化器系との関係から治療方針を立てることが私の場合は多いです。

西洋医学のようなエビデンス治療は、検査等より得られた情報から病気を特定し治療するわけですが、東洋医学はバランス治療なので当然アプローチが違います。バランスよくするためには患者さんを全体で診つつ治療をすすめて行く必要があるので、大雑把に患者さんを診ることも大切になります。

「木を見て森を見ず」ではダメだというのが東洋医学なのです。

実際西洋医学では検査等で異常が発見できない場合、何も手をつけられないこともあります。

ですから祈祷やらスピリチャルやらの得体の知れない治療法もいまだに繁盛しているのです(鍼灸もそのカテゴリーに入れている人がいまだに多いようですが)。

 

東洋医学は臓腑経絡間のバランスから物事を見て判断します。

体のバランスを考える時、五行の関係性とか陰陽の考えが頭に入っていると体をのことを全体でイメージできるので、陰陽五行論は治療の基本方針を決めるときにとても重要になります。

そう

お腹の中はブラックボックス

お腹の中を外側から把握することはとても難しいです。ましてや臓器間のバランスを考えて治療するだなんて、それも内蔵なんて十人十色の体をです。

人それぞれ違う体を把握するためには体を簡略化して捉える必要がある、そう、必要に迫られて五行論を取り入れ、体に反映させたのではないかと思っています。

実際あれこれ検査して治療をして一向に良くならない場合も多々あります。そんな時に臓器間のバランスでもう一度体の中を見つめ直すと、何か糸口が見つかるかも知れません。

 

10年以上に書いたものですが、当時から脾経から患者さんを眺めることが多かったです。

妊娠と脾経の関係
http://www.oosita.net/spleen.htm

 

脾との関係を考えるようになったのは、安藤昌益の話をある鍼灸師より聞いてからです。

安藤昌益は江戸時代の医師であり社会思想家。フランスの思想家であり哲学者であるジャン・ジャック・ルソーと並び称される事もあります。

安藤昌益は五行を対等な立場としていません。土を根源的な存在として自己運動を行い、木・火・木・水の四元素を表裏で八気として宇宙自然を解き明かそうとしています。あまりに独創的で全くついていけない部分の方が多いのですが、これはこれでなかなか面白くって。

以前書いたブログです。

安藤昌益
2005年09月22日 | 東洋医学、東洋思想

未病治について 
2005年09月29日 | 東洋医学、東洋思想

 

のことについて書いてなかったですね。

東洋医学では消化器系のことを「脾」と言います。

「脾」には血管を保護する役割や、内臓下垂を防ぐ昇清作用もあります。
「脾」の機能が低下すると味覚異常や口内炎、口臭など、口に症状が現れやすいとの説明もありますから、「脾」は消化吸収に関係するすべてを含むと考えて良いと思います。

人には「先天の気」と「後天の気」があると東洋医学では考えます。「先天の気」とはその人が生まれる時から持っているエネルギーのことで、「後天の気」日々の生活の中で補充できるものです。

「先天の気」は生まれたその瞬間からどんどん少なくなるのですが、「脾」の消化作用を利用して「後天の気」を蓄えつつ過ごすことができれば、元気に長生きできると東洋医学では考えています。

 

実際に元気に長生きをしている人は、もともと消化器系が丈夫な方ばかり。

90歳過ぎても元気で快活な方は、お肉が大好きな人がとっても多いことからもわかるように、もともと生まれ持って消化器系が丈夫な人が長生きできる、そう思ってもいいのではないかと思っています。

ですから消化器系を元気にするのは、元気に生きるためにはとっても大切。

逆子もそうだし、不妊治療も婦人科系の病気も、胃腸と婦人科系のバランスをどうするかが治療のポイントになることが多いです。

そして元気に長生きしてる方はくよくよしない。

「人間は生まれながらにして怒り、恐怖、気持ちいい、気持ち悪い。という感情は持ち合わせているが、 生まれながらにして一つかけているものがある、これが”思う”ということ 。」
https://blog.goo.ne.jp/felizfelizfeliz/e/58c2ef8e834995faad808506c60cf7ad

考える、思うという気持ちは他の感情と違い、後から付け足されるもの。
これは脾と密接に関係するので、思い方ひとつで病気も作れるわけなのです。

今の症状と問診事項や脈診での今の状況を総合判断し、それを東洋医学的陰陽五行論のふるいにかけて、治療方針を組み立てる。

治療を続けることで月の半分は生理痛で悩まされていたのに、それがなくなったとか、一度風邪をひくと半月は朦朧としながら仕事をしていたのに、今ではその頻度がかなり減ったとか、なんだか眠れるようになったとか。

そういった、多分病院では対応できないような不定愁訴でも一定の効果があると思っております。もちろん検査が後回しになってはダメですので、病院には通ってもらい、ちゃんとそこで数値等の評価をしてもらいながら、治療を続けるというのは言うまでもない事なのですが。

 

治療の中で終わった後で「どことどこのバランスが悪いので、今はそのバランスを悪くしないように、こういうことを意識するといいですよ!」といった話もしております。これがわかれば日常生活で自ら考えて行動できるというもの。そしてそれを実践することで、よくなっていくしかありませんよね。

そんなに難しいことは伝えませんし、できることを一緒に探す感じです。次回来院時に「こういうことをやってみました、そしたらとってもよかったのですよ!」といった話をしてくださる方もおられます。これは他の方に伝えなくてはと、私がメモすることもあったりするいので、日々の工夫を聞くのも楽しみの一つになっています。

そんな感じ、一緒に治療を作るような感じがいいのかなぁ、とか思いながら日々工夫しつつ治療させてもらっております。

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ABOUTこの記事をかいた人

おおした鍼灸院院長の大下です。治療院の場所は神宮外苑いちょう並木近く外苑前駅と青山一丁目駅が最寄りです。運動器疾患だけでなく、頭痛、うつ、更年期、逆子等の治療にも取り組んでいます(妊婦治療は過去講演多数)。子どもは4人、すでに結婚した子もいます。その関係もあり子どもの治療や子育てのお話とかもさせてもらっています。