運動していた妊婦さんの子どもは運動機能が向上した

写真は神宮球場でのプロ野球開催時に打ち上げられる花火の様子。
ほんの数分で終わりますが、人が少なく良い感じの打ち上げ花火です。


『日本でも「妊婦の安静神話」を壊したい!』、、

今日はこの話です。

「妊娠している時にちゃんと運動をしていると、新生児の運動機能が向上する。」

赤ちゃんの運動機能向上を謳われたら、運動したいと思う方も増えるかもしれません。

論文によるこの切り口、良いと思ったのでここで紹介したいと思います(^。^)

妊娠中に週3回、トレッドミルやエアロビ等の有酸素運動を50分行った場合、PDMS-2を用いた神経発生的評価(neurodevelopmental assessment using the Peabody Developmental Motor Scales, 2nd edition (PDMS-2) )で反射や運動等のサブテストを含め新生児の運動機能向上が認められた(This difference was significant for the Locomotion subtest percentile score)。

https://journals.lww.com/acsm-msse/Fulltext/2019/08000/Effects_of_Aerobic_Exercise_during_Pregnancy_on.13.aspx

ここでの有酸素運動とはトレッドミルやエアロビ、エアロバイク等のこと。

妊婦さんはスポーツジムで拒否される事の方が多いですし、「無理をさせない」というのが第一なので、心拍数を上げる運動を伝えるのはなかなか難しいと思います。

しかしながら安産だったと仰しゃる妊婦さん、よく歩いておられた方が多いですし、その人なりの運動は大切だと思います。

そういえば、安産だったとおっしゃる方に、階段を使っている方が多いように思います。

階段坂道は心拍数を上げます。
平坦な道を何キロも、というより短い時間で心拍上げられるので、上記実験を支持する方は、階段や坂道をこまめに使うようにするのも良いかもしれません。

実際、階段等、スクワットと同じような感じで鍛えられる大腿四頭筋や臀筋等は安産に大切な筋肉とも言われています。ただ、以前助産師さんに「早めにスクワットをやりすぎると早産の危険がありますよ!」と言われた事があり、出産を扱う医師助産師は別のところが気になるみたいです。でもその話をお聞きし、ますますこの筋肉は大切なものだと痛感するようになりました。

ところで話が変わりますが、最近は高齢出産の方がとても多くなりましたね。

40歳以上の高年初産婦さん、逆子云々かかわらず2人に1人が帝王切開だと言われています(病院によってはもともと帝王切開率自体50%を超える所がありますし、統計を調べるのはなかなか難しいのですが)。

実際のところ35歳以上の高年初産婦さんはトラブル多いです。35歳以上の初産ですと帝王切開率は30%を越えるかと思います。

でもそのような方でもスルッと安産!って仰る方も多々おられますし(36週前後まで当院に来院されてる方のほとんどが、お産とってもよかった!と連絡してくれます)、上記有酸素運動だけでなく、お灸なり、赤ちゃんに対する気持ちの持ちようなりは、安産につながるのではないかと思っています。

しかしながらご自身の体と相談できない方、仕事脳を子育て脳に変換できない方がとっても多い(^◇^;)。

ご自身の体と相談できず、やりすぎてしまう等々(やらなさ過ぎも、、)、、

妊婦さんへの運動推奨はやりすぎにつながることがあるので難しさを感じています。

実際運動量について、もともと運動をしていた人と運動をした事の無い方との運動量が同じはずがありませんし、、。

そこをどのように考えるか。

私はご自身の適正な運動量を睡眠から考えたら良いと思っています。

睡眠がよくなるように運動をする。

そこがとても大切なのではないかと思っています。

 

安静のし過ぎは困ったことになる事が多いです。

ですからご自身の体と相談しながらあれこれ考えて行動するのはとっても良いこと。

それは胎児との相談、ということにもつながります。

ひいてはよりよい子育てにも、、(^-^)


安産や産後の肥立ちのために、妊娠期にしておきたいこと

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ABOUTこの記事をかいた人

鍼灸師,按摩マッサージ指圧師 / 東京スキンタッチ会会長 / 逆子治療アドバイサー / 経絡鍼灸治療専門家 / 東洋はり医学会会友 / ヴィパッサナー瞑想経験者 / 子どもは4人。趣味はウォーキング、カメラ、野球、ラグビー、アメフト観戦等。