先日東京スキンタッチ会の第30回になる指導者講習会がありました。
私はこの第1回目の指導者講習会に参加して以来、スキンタッチを教える活動をしています。
参加している鍼灸師の皆さんは流派会派違うから、色々な話を聞けるのはとても面白いです。 他流派の方々との交流から、私の子どもの治療はできあがりました。ですから小児の治療のほとんどをスキンタッチ会から学んだように思います。
でもそれは経絡治療という基本を学んできてたからこそです。基本があったからこそ、試行錯誤取捨選択ができたのだと思います。
世の中いろんな治療法が存在します。鍼の材質によって補瀉を考えるというやり方や、経絡をあまり考えずに治療をする方法もあります。 私は材質よりも鍼の形状と経絡の向き、そしてテクニックで治療をしてきました。治療方針は子ども大人も同じです。治療方針は変わらないので、それらを応用するだけです。
自分はこれからもこの治療法でやっていく。そういう幹になるものがあれば自分に合う合わないを取捨選択できますよね。それがあれば、いろんな流派会派の人が集まる勉強会で右往左往することはありません。
というのも最近あれこれ色んな治療法を学んでいる人と話をして、知識はすばらしいのですが、とにかくいろいろなことに飛びつく感じがどうなんだろうというのが少し気がかりになったので。この人にそろそろ自分の核となるもので治療をしてもらいたいと思ったのですが、それは本人が考えることなので、何も言いませんでした。もう少しシンプルにあれこれ考えるといいんじゃないかな、とは思いました。
私は東京スキンタッチ会だけで小児の治療を学びました。 そう言いましたが、小児の治療に関しては本当にそうだと思います。でも経絡治療を学んできた、という土台があるので、教室でのアウトプットと学びが合致しただけなのだと思います。
刺さない針、先の尖っていない針、気持ちの良い針、私のHPもそんな感じで書いてたと思います(最近は紹介だけなので見てないから後で見ます)。 鍼灸師だけど、小児はりはスプーンから入っているので、治療にスプーンを使うこともありますし、0歳児にも鍼灸で思い出すあの実際に刺す針(豪鍼といいます)を使うことはあります。

私の場合はただそれだけです。でも虚実をどう判断するか。肝の体質といえど、肝実肝虚、相剋経はどうなっているかも診ないといけません。子どもを治療する時の情報はちょっと特殊なので、情報整理のためにも体質イメージ(五行的なものです。肝体質や腎体質といったようなものです)が大切だと思っています。
五行をどう考えるか、治療に結びつく引き出しは多く持ちたいです。でも50歳を過ぎて、生き方のダウンサイズをどうするかとか、やってきた事をどう掘り下げていくかとか、あれもこれもというよりも「やらないこと」を決めるようにしています。
治療も最近は引き算での治療を考えるようになりました。
でも若いうちは色々手を出してくださいね。応援しています!
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