経絡治療のQandAです!

Q,経絡治療って…何?

A. 病気を気血(生命エネルギー)が変化としたものとして捉え、その症状を総て経絡のひずみとして考えます。

そして診断及び治療の部位として経穴(つぼ)を探し、ハリや灸を利用して身体全体を調整し、身体の中から今ある症状をよくしていく治療法です。


Q,経絡って??

A. 経絡は気血(生命エネルギー)が流れるルートのことです。

このルートは体表から内臓へ内臓から体表へと伝わり、全身を一巡しています。そのうち体表に現れるポイントが経穴(ツボ)と呼ばれるもので重要なものは全身に354個あります。

経絡は体表から内臓に、内臓から体表に伝わり全身をくまなく一巡しています。


Q,普通の鍼灸治療と何が違うの?

A. 明治以降、一般的鍼灸治療は西洋医学の中で刺激理論の中で発展してきました。その中で経絡を解剖学的に神経や筋肉の走行に置き換えてみたり、筋肉や血管系との連携を研究したりしてみましたが、うまくいきませんでした。

元々針灸治療は陰陽五行論をベースに「身体の虚実を判定してそれを補瀉し調整する」その一言に尽きます。

痛いところをもんだりさすったり、鍼を刺したり、お灸をしたりすれば楽になるのは当然です。鍼灸治療は痛いところに手を当てるところ(手当て)から発展してきたのですから…。

経絡治療は複雑な体をシンプルに捉え、その全体像を見ながら治療できるところにそのすばらしさがあります。

痛いところを揉んだりさすったりしていたら、不安感がなくなったとか、そういうことをフィードバックして治療体型が形作られたので、気持ちにも作用します!

気持ちが楽になるツボって…

2013年05月08日 | 東洋医学、東洋思想

Q,経絡や気血といわれてもなんとなく”まやかし”のように聞こえるのですが…

A. 経絡治療の歴史はかなり古く、夏、殷、周の時代(B.C.約2000年~ B.C.約250年)に形づくられ、前漢時代(B.C.202年~A.D.8年)には、私たち鍼灸師のバイブルとも言われる黄帝内経が、後漢時代(A.D.25年~A.D.220年)には難経81難が著述されました。

医者に頼れない時代の話

痛みや嫌な症状を治そうとすれば自然とそこに手が行きます。痛いところ、つらいところをさすっている中で、痛い場所とは別の場所を触っていると不快な症状のある場所が楽になるのがわかりました。

それが経絡治療の始まりです。

経絡とは解剖生理学的に考えるのではなく、経験則にのっとった概念で考たほうがよいかもしれません。まだ多くの部分、解明されていませんが、効果が無ければ2000年も3000年も続くはずがありません。

実際、経絡を意識しないと治療になりませんし、科学的な証明はこれからされることと思います。

”気”といわれると、それだけで拒絶される方が多数おられます。

気には実態が無いので余計わかりにくくなっていますが、たとえば皆さんは窓の外を見て風を感じることができるでしょうか?私たちは木の葉が揺れるのを見て「あっ、風が吹いたんだな」と感じることができます。

動くものが無ければ風が吹いているのかまったくわかりません。

風には質量も実態もありませんが、とにかく木の葉を動かしたわけです。このようなものとして”気”を捉えると少しわかりやすいかと思います。

気を扱う治療なので、刺さない針だけを使って治すことも多々あります。

刺さない針「てい鍼」…お仕事の道具です

2012年09月05日 | 東洋医学、東洋思想


おおした鍼灸院